幻想神秘音楽館

プログレッシヴ&ユーロ・ロックという名の夢幻の迷宮世界へようこそ…。暫し時を忘れ現実世界から離れて幻想と抒情の響宴をお楽しみ下さい。

Monthly Prog Notes -April-

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 4月最後の「Monthly Prog Notes」をお届けします。

 世界中に蔓延しているコロナウイルス感染は、一向に収束と衰えの兆しが見られず…日々感染者の増加や亡くなられた尊い人命の数が報じられ、さながら私達は先の光明すら見えない暗く長いトンネルの中を手探りで彷徨っているかの様な今日この頃です。
 私を含め誰しもが挫折感や不安に苛まれ心折れそうになりますが、緊急事態宣言が継続されている今だからこそ辛抱、忍耐、我慢を合言葉に大なり小なりの希望を胸に抱き、前向きに困難を乗り越えねばならないと思います。
 世界中のプログレッシヴの匠達が謳い奏でる“音楽の力”を糧に信じて待ち続けましょう!
 今回はヨーロッパ諸国勢に負けず劣らずプログレッシヴ・メインストリームを誇るイギリス始め日本、そしてアメリカから強力なるラインナップが出揃いました。
 イギリスからは実に3年ぶりの新譜3rdをリリースした“アイ・アム・ザ・マニック・ホエール”に要注目です。
 御大ジェネシス直系をも窺わせるであろう、往年の正統派ブリティッシュ・プログレッシヴの王道と伝承を堂々と受け継いだ、まさしく一点の曇りや迷いも無いジェントリーで力強く繊細なるシンフォニックワールドは今作も健在で、文字通りデヴュー作と前作をも上回る必聴必至な最高潮に達しています。
 こちらも久々の日本からは、レヴューが遅くなって本当に申し訳ないと言わんばかりにお詫びするしかない…昨年秋にリリースされていながらも、新譜リリースされていた事すら知らなかった私自身の無知さ加減を恥じると共に、自戒と反省の念を込めて綴る東京きってのシンフォニック・ロックのトップへ上り詰めたと言っても過言では無い“マシーン・メサイア”3年ぶりの新譜2ndも聴き処満載な最高作に仕上がってます。
 アメリカからも今日の21世紀プログレッシヴを支えているであろう、名うての実力派バンドのメンバー達が結集した期待の新星“アミュージアム”のデヴュー作も、イエス始め同国のスター・キャッスルといった流れと系譜を汲んだ、アメリカンらしい抜けの良いリリカルで且つキャッチーでファンタスティックなメロディーラインが聴き手の心の琴線を揺り動かすことでしょう。
 季節は春から初夏へと移り変わり…コロナウイルス災禍に負ける事無く前向きに歩み続ける魂の楽聖達の饗宴に暫し耳を傾けながら、Stay Homeの精神で心穏やかに過ごしましょう。

1.I AM THE MANIC WHALEThings Unseen
  (from U.K)
  
 1.Billionaire/2.The Deplorable Word/
 3.Into The Blue/4.Celebrity/5.Smile/
 6.Build It Up Again/7.Halcyon Day/
 8.Valenta Scream

 2015年に衝撃のデヴューを飾って以降、上昇気流の波に乗るかの如く上向きのカーブを描き今や本家ジェネシス系譜を継承したビッグ・ビッグ・トレインと並ぶイギリスきっての正統派ブリティッシュ・シンフォニックの担い手となった感すら窺わせるアイ・アム・ザ・マニック・ホエール
 本作品は前作2nd『Gathering The Waters』から実に3年ぶりとなる、まさしく満を持して期待の二文字を背負ってリリースされた3作目に当たるもので、看板に偽り無しの言葉通り期待に違わぬ…否!期待以上の素晴らしい出来栄えを誇るであろう、バンドの充実感と最高潮を物語る万人の期待を裏切らないリリシズム溢れジェントリーで且つ力強く繊細さが際立つハイクオリティーで時代相応にアップ・トゥ・デイトされたメロディーラインが徹頭徹尾繰り広げられている。
 メンバー間のコーラスワーク含め、瑞々しくて繊細なピアノ始めハモンド、メロトロンといったヴィンテージカラー、ギターワークにリズム隊の安定感、フルートからストリングセクションの好サポートが光る最高の逸品に仕上がっており、耳にした瞬間心は躍りいつの間にか感動で胸が熱くなる事
必至であろう。
 21世紀プログレッシヴでありながらも、要所々々でどこかしら懐かしさにも似たノスタルジックな空気感すら覚えてしまう、あきらかにネオ・プログレやらメロディック・シンフォとは一線を画した大英帝国本来のロックが持つ実力とプライドが垣間見えると言ったら言い過ぎであろうか…。
 激動の2020年、今年のプログレッシヴ・アワードへと繋がる一枚がここにまた決まったと言っても過言ではあるまい。
          

Facebook I Am The Manic Whale
https://www.facebook.com/iamthemanicwhale/

.MASHEEN MESSIAHAnother Page
  (from JAPAN)
  
 1.Turning The Page (Prelude)/2.Fanfare For The Eastern Feast/
 3.Flying High (Learn To Be Afraid)/4.This Greatest Ride/
 5.A New Beginning/6.I Will Hold On/7.Peace (Is The Word)/
 8.Another Page

 私自身言い訳がましい事をとやかく言うつもりはないものの、昨年秋にリリースされながらも私の許に情報が入ってくる事無く、つい最近漸く新譜リリースされた事に気付くという体たらくと無知さ加減に、遅くなったとはいえこの場をお借りして自戒と反省の念を込めて…バンドメンバー並び関係各位の方々に深くお詫び申し上げます。
 嗚呼…兎にも角にもアートワークと収録された全曲総じて、何と劇的で崇高且つ荘厳なる音世界であろうか!
 2016年にセンセーショナルなデヴューを飾って以降、その後の動向に多くの注視が寄せられていたマシーン・メサイア、3年ぶり待望の2019年新譜2ndが今こうして届けられた事にやはり喜びは隠せない。
 エマーソンを強く意識したオルガンにシンセ系、コーラスメロトロン系を配した深遠で重厚感溢れるキーボードワークのテクニカルな巧みさも然る事ながら、曲作りの上手さからコンポーズ能力、スキルの高さを物語るハードでシンフォニック、キャッチーなメロディーライン、フロントヴォーカリスト棚村のドラマティックな歌唱法とパーソナリティーとしての存在感、プロフェッショナルなギターとリズム隊の素晴らしい仕事っぷり、フルートを含めたゲストサポートの好演と相まって、オープニングからエンディングに至るまで申し分無い位の完成度を物語るマスターピースが、またここに一つジャパニーズ・プログレッシヴ史に堂々と刻まれる事となったのは言うに及ぶまい。
 同じ関東圏の大御所ケンソー始めTEE、そしてユカ&クロノシップに続くワールドワイドな視野と焦点を見据えた、今まさに王手をかけそうな意気込みと期待感に綴り手でもある私自身も心が熱くなりそうだ。
 余談ながらも、未聴の方はどうか先ず2曲目そして5曲目の大曲をお聴き頂けたら幸いである。
          

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3.AMUZEUMNew Beginnings
  (from U.S.A)
  
 1.The Challenge/2.Changing Seasons/
 3.Birthright/4.Naysayer/
 5.Shadow Self/6.Carousel
 
 マース・ホロウ、ヘリオポリス…etc、etc、今日の21世紀アメリカン・プログレッシヴを担う名うての実力派バンドのメンバーが結集した、文字通りのスーパーバンドと言っても過言では無い期待の新星アミュージアム堂々たるデヴュー作がお目見えとなった。
 幻想的な佇まいながらもシンプルな印象のアートワークとは裏腹に、サウンドを拝聴して真っ先に思ったのは、メンバー全員が並々ならぬイエスへの愛情にも似たリスペクト精神に満ち溢れており、同国のスター・キャッスルばり…否それ以上に幾分アンダーソンを意識したかの様な歌いっぷり(決してそっくりな物真似レベルではないが)、ハウを敬愛して止まないギター、初期のケイやウェイクマンのセンスに近いオルガンやメロトロンを主体としたキーボードの活躍、均衡の取れた強固なリズム隊の絶妙な掛け合い…等、ブリティッシュなスピリッツにアメリカンなマインドが違和感無くコンバインしたハイブリッド・スタイルなシンフォニックと言えるだろう。
 ネオ・プログレッシヴやポストロックといった現代風な流れとはあくまで真逆な、ヴィンテージカラーをも内包したプログレッシヴ本来の王道を踏襲した極めて純粋でファンタスティックな、北米大陸らしい抜けの良さと爽快感が体感出来る事だろう。
 なるほど…ミキシングを手掛けたのはスクワイアの弟子にして現イエスのベーシストでサーカのリーダーでもあるビリー・シャーウッド、ここにもイエス愛が色濃く反映されているのも頷ける。
          

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